陶製五輪塔に関する考察

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陶製五輪塔に関する考察

陶製五輪塔(とうせい ごりんとう) 国指定重要文化財
高さ:37.5cm  平安時代(久安2年(1146)刻銘)
所在地:愛知県瀬戸市南山口町 所有者:愛知県(愛知県陶磁美術館)

灰褐色陶胎(はいかっしょくとうたい)で、やや砂質の焼締(やきしめ)陶製五輪塔形経容器(きょうようき)です。
石塔の一種である五輪塔の形に作られており、地輪をかたどる台座、水輪をかたどる身、火・風・空輪をかたどる蓋から構成されています。

経塚造成の際の経筒又は経筒外容器として使用されたと考えられます。
本器の内外に多くの銘文が刻まれており、「久安二年(1146)七月廿八日申時造了清原重安造之」「願主沙門良忠持範房」「遠海新所之立焼(静岡県湖西市新所湖西窯)」など、作者・製作年代・製作地が判明する稀有な例であり、また、五輪塔形経容器としても平安時代の貴重な作例です。

遠海=遠江 新所=新所原 と、馴染みのある地名が登場する事から
注目する訳だが、この遺物の発掘場所はと、云えば根堅勝栗山遺跡
そう、森の家のある勝栗山 地元でも、この山に遺跡があった事すら
知らない人が多い 浜北の地から出土した遺物が国宝になっている事など
ほとんどの人が知らないのが実情です。

発掘調査は明治中期に実施された事から、内容も明確になっていない
瀬戸に遺物が流出した状況も明確ではない

篠場瓦窯、大屋敷窯跡、吉名古窯など 浜北北稜には焼き物の文化が
古くから確認されている。 製作場所は湖西市ではあるが
この地に、有力者が暮らしていた痕跡があり、瀬戸に勝るとも劣らない
焼き物文化に注目し、地元で話題を盛り上げ せめてレプリカを作成し
ふるさと浜北の文化として継承して行きたいものだ

これは、私 酒出 個人の意見であり、山辺の道の会の見解ではありません。


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