内野・平口の歴史考察(9)

カテゴリー │遠州山辺の道の歴史

寺院(後編)

平成二二年に廃寺になった内野の竜福寺に有った海上安全の神・正覚坊大権現は、西が崎の蔵泉院に、移された。同じく、安産の守り仏として尊ばれた子安地蔵尊は、内野の龍泉院の新築のお堂に安置された。

この、龍泉院は、内野の豪族横田家の菩提寺で、境内に「拍薗翁之碣」が建てられているが、この題額の文字が、幕末の英雄・勝海舟の揮毫である。

内野・平口の歴史考察(9)

不動寺に、乃木希介大将と、山県有朋大将の額があるが、小野口三筆としてもよいのではないか。境内にあるカヤの木は、市指定樹木に登録されている。

巨木と言えば、真光寺のイチョウの木は、樹齢450年の市指定樹木で、お葉付きイチョウと呼ばれる銀杏を実らせる。晩秋、黄葉するさまは見事である。

内野・平口の歴史考察(9)


平口の徳生寺にある地蔵堂は、元、共同埋葬地に建てられていたものだが、火葬令により廃止され、徳生寺に移された。この地蔵尊には次のような逸話がある。
昔・昔、本村のある家に、一人の小坊主が、「和尚さんの言いつけで来ました。私の頭を剃ってください」と訪ねてきました。おばあさんは快く剃ってあげましたが、明くる朝、おじいさんが顔を剃ろうとして、かみそりの刃がぼろぼろなにに気が付きました。驚いたおばあさんがお寺に行くと「うちには小坊主は居ない」と言われました。あちこち探すと、お地蔵さんの頭が綺麗になっていました。いたずらじぞうというお話です。(山内)



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