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高根神社「拝殿」解体へ 台風禍、境内土砂崩れ崖迫る

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高根神社「拝殿」解体へ 台風禍、境内土砂崩れ崖迫る
左側にあった境内が崩れ落ちた拝殿=浜松市浜北区の高根神社で

 県内に大きな爪痕を残した九月の台風15号で、浜松市浜北区尾野の山中に立つ高根神社の境内が土砂崩れした。戦国時代に建立された拝殿の礎石付近から崩れた危険な状態は、今も続く。氏子らは、麓に住む住民の安全確保と建物の老朽化から、拝殿の解体を避けられないと判断。尾野地区住民に説明し、できるだけ早く撤去する考えだ。 (河野貴子)◆戦国時代建立 浜松市の地域遺産

高根神社「拝殿」解体へ 台風禍、境内土砂崩れ崖迫る

 拝殿は1502年の建立と伝わる。神社境内は地域で大切にされてきた文化資源として市が地域遺産に認定し、毎日訪れる参拝者もいる。市文化財課によると「もともとは仏教の観音堂だったのを改築してお宮に建て替えている」。四十年ほど前にかやぶき屋根を改修した際に形状が変わっており、改修がなければ市の文化財相当だったという。

 山の斜面を蛇行して境内につながる「十八曲がり」と呼ばれる参道が大雨ですべて崩れ、小さな社の一つを巻き込み、麓の民家敷地にも土砂が流れ込んだ。氏子総代の柴田真直(まなお)さん(61)や自治会役員らは現地を確認して「これはだめだ」と一致。再び災害があれば、拝殿ごと崩れかねない。神社世話人と自治役員、宮司らで協議し、断腸の思いで解体を決めた。

 住民からは存続要望が相次ぎ、残す手だても探ったものの、やはり無理だと断念。拝殿は基礎部分の大半が腐り「南海トラフ地震や大型台風に持ちこたえられない」(柴田さん)。麓の五世帯には今も市の避難指示が出ている。

 参道の下方は市が応急処置で土留めをしたが、私有地にある社殿の修理や境内の復旧費用は氏子らの負担になる。拝殿の解体工事だけでも見積金額は約八百万円。拝殿と参道を本格復旧するには「何千万円もかかると言われている」と柴田さん。拝殿がなくなれば、県が公費で治山工事をする予定だ。

 柴田さんは「誰も壊したいわけではない。安全のためです」。ただ、解体して終わりにするつもりはない。「自分たちの代でできるか分からないが、少しずつでもお金をためて、下の方に新しい拝殿を建てたい。

 市文化財課は写真などの記録で残すつもりだ。


中日新聞Web11/1(火)5:05


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