令和2年度浜松地域遺産認定

遠州山辺の道の会

2021年03月24日 07:08


浜松市は二十二日、地域の歴史や文化、自然などの資源を市独自で認定する「市認定文化財(浜松地域遺産)」として、本年度新たに百四十七件を認定したと発表した。浜北区中瀬地区の常夜灯群や山口屋寿司店(中区肴町)のかまど炊きなどが認定を受けた。 (渡辺真由子)
 制度は二〇一六年度から始まり、今年で五年目。新たに認定した百四十七件の主な内訳は「有形民俗文化財」が六十件、「美術工芸品」が三十六件、「史跡」が十四件などだった。これまでに計四百五十五件が認定されている。
 浜北区中瀬地区に点在する常夜灯群は、有形民俗文化財として認定。同地区では、秋葉山を目指す旅人らのために、常夜灯の周囲を鞘堂(さやどう)で囲み、装飾を施した「龍灯」が各地に建てられている。このうち東組の龍灯は、内部の常夜灯部分が一七八三年に建立、外側の龍灯が一八五六年に建てられた。その後、道路拡張を契機に、一九九九年に現在の場所に移設されている。秋葉山信仰の広がりと現代までの継承を示すと評価された。

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