ごあいさつ
令和6年の年頭にあたり謹んで新春のお慶びを申し上げます。「遠州山辺の道の会」の皆様におかれましては、新春を清々しい気持ちでお迎えのことと存じます。
昨年5月に新型コロナウイルス感染症の分類が5類に引き下げられました。これをきっかけに、各地域のお祭りや発表会などの行事が数年ぶりに再開され、日常のにぎわいを取り戻しはじめた一年であったかと思います。「遠州山辺の道の会」の日々の活動においても本来の形に戻りつつある中、行政区の再編という一つの大きな節目を迎えることとなりました。「浜名区」となることで、これまでの親しみある「浜北」という名前が消えていく哀愁を感じつつも、私自身どこか郷土の歴史に「浜北」の名前を少しでも多く刻んでおけたら良いのに、と感じていたところでありました。そのような折12月9日に開催されました「はまきたの昔話」の完成披露朗読会はまだ記憶にも新しく、同時発刊した「はまきたの文化財」の冊子編集と合わせ「浜北区」の幕引きに花を添えていただきましたこと、それは皆様の日頃の活動の成果が形となった素晴らしい事業であったものと、心より敬意と感謝を申し上げます。
令和6年の干支である「辰年」は一般に富や財運、幸運に恵まれる年と言われますが、とりわけ本年「甲辰(きのえ・たつ)」は、成功という芽が成長していき、姿を変えていく年と言われます。新しい区の中で「遠州山辺の道の会」がますます発展していくことの暗示であると信じてやみません。雲を払い蒼天(そうてん)に向かって昇っていく龍のごとく、本年が皆様にとって実りある年となるよう心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和6年 元旦
静岡県議会議員 市川秀之