記念講演会【銅鐸から前方後円墳へ】

遠州山辺の道の会

2011年09月05日 00:55

浜松市博物館で開催されていた特別展 赤門上古墳発掘50周年「銅鐸から銅鏡へ」の締めくくりとして、記念講演会【銅鐸から前方後円墳へ】が、なゆた浜北の大会議室で開催されました。



講師は桜井市纒向学研究センター設立準備顧問の寺沢薫氏で、弥生墳丘墓や纏向型前方後円墳、出現期古墳に関する研究の第一人者だそうです。

テーマは「銅鐸の<マツリ>から前方後円墳の<祭祀>へ」ということで、弥生時代の共同体のマツリが古墳時代の国家の祭祀へと変貌していく流れを考古学史料を紹介しながら解説していただきました。

赤門上古墳の発掘50周年ということで浜北での開催だったにもかかわらず、赤門上古墳に関する話がほとんどなかったのは少々拍子抜けでしたが、古代史の謎解きの面白さを垣間見ることができました。

ちなみに博物館の特別展には、赤門上古墳で発掘された三角縁神獣鏡と同じ鋳型で作られた同笵鏡の展示がありましたが、7枚存在する同笵鏡のうち4枚が国の重要文化財に指定されていたのには驚きました(残りの3枚は破損してるか、由来が不明とのこと)。
そんなすごい鏡だったんですね~。(まるじゃが)

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